蟻土
シロアリは風や光を嫌い、適当な湿度を保つために、木材の割れ目や継ぎ目に排出物や土砂(蟻土)を運んできて詰めたり、盛り上げたりします。
食痕
シロアリは木材の柔らかい春材部を好んで食べ、硬い秋材部を食い残しますので、木口面では年輪に沿って同心円状の食痕を示します。明るいところでは木材の表層を残して内部だけを浸食しますので、木材の表面から強く押したり、ドライバーでほじくると、簡単に穴があいたり、こわれたりします。シロアリの被害が進んだ木材は内部が空洞となりますので、木材をハンマーで叩くと空洞音がします。
一見すると同じように見える羽アリも、害を及ぼすシロアリと普通のクロアリでは、見た目がちがいます。